都留屋防災のブログ

山梨県都留市に在住。防災、減災について情報を発信していきます。防災備蓄やグッズの紹介、広域避難計画、防災マップ、安否確認など身近に出来る対策のアドバイスを行います。防災士取得予定。災害に備え、行動できる方を増やすことを目標にしています。

3.11から6年 

東日本大震災から6年が経過します。

 

本日の新聞には、原発事故で福島からの自主避難の方への家賃無償が終了する旨が出ていました。

時間の経過と共に、教訓までも風化してしまわないかと不安を感じることもあります。

 

私個人としては昨年、甲斐防災リーダー養成講座に参加し、防災士を取得しました。

しかし、その他の活動はあまりできていません。

身の回りの防災対策から見直したいと思います。

 

また、地域防災活動にも協力していきたいと思います。

 

都留市では3/12(日)に避難所運営リーダー養成講座があるそうです。

 

ご参加してみてはいかがでしょうか。

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山村武彦氏 講演を聞いて ~危機管理は究極のリアリズム~

こんにちは。先日、防災システム研究所 所長の山村武彦氏の講演を聞かせていただく機会がありました。気づいた点などをメモしていたいと思います。

 

内容は「大規模自然災害に備えて、今日から取り組む 自助・近助・共助」という内容でした。

 

【一番強く主張していたと感じた内容】

・人さえ死ななければ、なんとかなる!(復興もはやい)

 

・防災訓練は今のままではいけない。”命をまもる訓練”をしなければいけない。

例:小さな揺れで安全ゾーンにすぐに動く訓練。市民トリアージ訓練。など。

 

・備蓄もしないといけない。(山村氏は3ヵ月分くらいの備蓄をしているそうです。

発電機などもあり。これにより、災害時も家族に対して不安なく、災害の現地に向かえるのだとか。)

 

・危機管理は究極のリアリズム

 

・100人いたら、95人は家で暮らさなければならない。家に住めない5人が避難所へ。

 

・火山灰は5cm降ると、滑って車は走れない。生コンみたいになる。 

 

【要点まとめ】人の講演をまとめるのは、あまりマナーがよくないかもしれませんが、

こういった内容に関しては、むしろ拡散する必要があると思いますので、まとめさせていただきます。

 

・防災訓練5か年計画をつくる必要性。各年に目標を決める。

・震災関連死(神戸)はかなり多くの部分は、インフルエンザ関係。

・避難所で床でねるのはつらい。原則は家でくらす。

 

”近助”は向こう三軒両隣をまもること。

 

・地域防災は場づくりが大切。⇒これに関しては、自分としてやってみようとしていることがあります。

・災害現場では、ドローンが地域革命をおこすだろう。勉強しておいた方がよい。

 

【水害】

市だけのハザードマップではよくない!

上流で雨が降ると、下流に大きな影響があるから。

常総市もたいして降ってはいなかった。

 

■教訓5つ

・情報は自分で取りに行く

・明るいうちに避難する

・隣人・弱者に声掛けを

・避難所より2階以上の建物へ

・自助、近助が大切

 

 正常化バイアス

憂いあるかも だから 備えて

 

・火山灰は5cm降ると、滑って車は走れない。生コンみたいになる。

 

 【備蓄】

7日分の備蓄を!

条例などつくって、備えるべき

 

・何か起こってからだと、スーパーいっても何も残ってない。売ってない。

・ガソリンは半分以上の残をキープを。

 

災害時は車が混雑。病院までたどりつけないケースも多い。

これに関しては、市民トリアージ訓練を。

 

 小さな揺れや緊急地震速報

ただちに安全ゾーンに移動を!

この内容が一番重要。

 

・2階の方が1階よりよい。つぶれにくい。1階は脱出を。

 

・小さな揺れがきたらドアをあける。(玄関がつぶれて、ゆがんででれなくなることもある。)

・玄関に運動靴を。

 

閉じ込められない訓練をする。

 

・ガス漏れは・火電気をすぐにつけてはだめ。喚起をしてから。爆発するので。

 

火を消す前に火を出さない訓練を

・ブレーカーおとす

・火事が起きたら、「火事だー!!」と叫ぶ。知らせる。消す。助ける。逃げる。

 

・防災グッズにも質がある。

例:よい笛の件

 

教訓

 

・命捨てるなもの捨てろ

・ガラス拡散防止でフィルムはる。(防犯・防災を兼ねるかと)

・家具固定は2か所以上

・備蓄食料のおいしいものは減らしやすい

食物繊維とタンパク質をとれるように。

 

遠水は近火を助けず

 

・水の保管は2年のものでよい。5年のものは味がまずい。

・簡易便器業界は発展しているので、チェックを。

・自動車燃料1/2はキープを

 

自主防災会の下に

【防災隣組】をつくることがとても大切

 

遊びながら学ぶ例だと

・防災運動会

・○○訓練競争

・取れたて野菜の直売と防災訓練を絡める⇒これは都留市では可能かと。

・イモ煮会

 

互助会

 

訓練などはオリジナルでよい!

自ら考えよ

機会の提供をする

身の丈から考えることから(ベイビーステップ

 

以上、私は家の防災グッズを見直しました。そして、自動車のトランクに防災グッズと食料・水を備蓄しました。

 

 

 

 

雪害の解決法提案(雪かきについて)

こんにちは。

1月16日夜から17日にかけて雪が降りました。

山梨県では、2014年の2月の豪雪被害が思い出されるかと思います。

 

今回はその時に比べれば、1/5程度の降雪量だったかと思います(個人の感覚値なので、正確ではありませんが)

 そこで【雪かき】の問題に対して、思いついたことがあるので、書いてみたいと思います。 

 

<現状>

雪が降ると、家の前などは自分でやることになります。

ただ、老人世帯などにはそれは困難です。

また、共働きなどの家庭にも時間的に難しい面があります。

 

現状、ボランティアは無償で行われている場合が多いです。

 

<提案>

事前に企業が広告宣伝費として、お金をプールしておく。

雪が降った後は、ボランティアをそのお金で雇う。

ボランティアの方は作業終了後に、家主に○○(企業名)からのお金で来ていることを伝える。もしくは、○○(会社名)の企業パンフレットを渡す。

事前に費用を投資することは、企業によっては検討できると思われる。

 

<それぞれの立場> 

■企業

降雪時の際には、自社の雪かきなどが優先となる。

企業活動は雪が降っても通常通り行われることが望まれる。

企業PRをしたい

 

■ボランティア(個人)

できれば、報酬があったほうがうれしい。

人によっては時間がある

雪かき道具を持っているひとなどもいる

 

■依頼主(老人、共働きなど)

依頼したいが、報酬を払うのは難しい。

 

いちおう、三方良しになっているかなと思います。

問題点も多いかもしれませんが、ブラッシュアップしていけば、

機能するかもしれないと思います。

 

 

e-つるマップ を使ってみて

だいぶ日が空いてしまいました。。反省。

本年はもう少しきちんとやりたいと思います。よろしくお願いします。

 

さて、表題のe-つるマップですが、こちらは、都留市のホームページにある地図と地域情報をリンクさせたシステムのようです。

防災についても、表示ができるので確認してみました。

「e-つるマップ」都留市地図情報提供サービス

 

・防災倉庫はかなり少ない印象。

ハザードマップは地滑りの警戒の場所がかなり多い。

・人口も密集度合いはわりと異なる。

などがあげられると思います。

 

システム自体はいろいろとみれるので、触ってみると面白いと思います。

災害時のプッシュ型支援について 

昨日、政府により緊急対策活動をまとめています。

その中で今回、私が注目しているのは「プッシュ型支援」という考え方です。

FNNの記事によると、支援物資に関しては、発生から3日目までは、被災地での備蓄で対応し、4日目から7日目までは、被災自治体からの要請を待たずに、あらかじめ決められた量の支援物資を拠点ごとに送る「プッシュ型支援」を行う。

その後、8日目以降は、できるかぎり早く要請を受けて対応する「プル型支援」に切り替えるとしている。

となっています。

被害予測は直近で何度も見直されていますが、正確な予測よりも

迅速な対応の方が価値が高いと私は考えていますので、

対策をあらかじめ決めて、すぐに行動するこの考え方はとても

大切だと思います。

 

記事は本日の山梨日日新聞の被害予測などです。

 

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3.11に思う 未来に対しての不安を減らすために

今日3月11日で東日本大震災から4年が経ちます。

地震による被害、津波による被害などで多くの命が失われ、

放射能漏れによる影響で直接、間接的な被害が続いています。

 

避難生活をされている方も依然として多く、現地の復旧・復興も思うように

進んでいないと毎日報道されています。

 

黙とうを捧げるとともに、現在を(運よく)生きている私たちには

未来を守らなければならないと強く思います。

 

そこで今日は《災害に強い地域づくり》ということで提案をしてみたいと

思います。

【建物(ハード面)の対応】

以前のエントリーにも書きましたが、地震での死者は建物倒壊・棚など什器に

よる圧死がほとんどです。

時間もお金もかかりますが、対応するに越したことはないです。

特に優先されるべき施設に対しては、耐震補強は必須です。

圧死に関しては、重い什器が倒れないように注意が必要です。

特に高齢者の方が逃げ遅れたりするケースが多いようですので、

一人暮らし世代などには、『訪問確認』などで現状を確認して

ツッパリ棒の販売を行うなど(安価なものでも十分に効果はあると思います)

の仕組みも必要だと考えます。

 

 

【教育面】

意識を高めることは重要です。今回でいえば、意識を低くしない工夫も大切だと思います。

そこで『3月11日を防災の日にする』ということを(自治体レベルでも)

実施することを提案します。

現在9月1日が防災の日ですが、一年に一回防災訓練などの教育をするよりも

一年に二回行うことが大切だと思います。

 

【自治体は目標を】

災害に対して、被害予想は各種でていますが、

それを軽減させる目標それに対して具体的行動が弱いと思います。

 

数値化することも大切なことだと思います。

 

 

提案については、引き続き行っていきます。

 

  日本では地震など災害は残念ながら、かならずいつかは起こってしまう災害です。

 

未来を生かされている私たちにできることも多いはずです。

 

 

 

防災と農業の親和性 ~防災協力農地~

 皆様こんにちは。

以前に、災害時には何を備えておいたらよいか。

ということで個人の備蓄品などのエントリーを書いたことがありましたが、

今回は「地域」ですべき対策のうち防災協力農地を取り上げたいと思います。

 

【防災協力農地】

地震に備え、住民の一時避難所や復旧用の資材置き場として使える農地を自治体が登録したり、地元農協と協定を結んだりする制度。横浜市の場合、地震発生から1週間以内は所有者の許可なく逃げ込める。自治体は使用実態に応じ、土地の使用料や農作物への補償金を支払う。災害時の対応のため、農地法に基づく転用許可制度の適用外となる。
(2014-05-17 朝日新聞 夕刊 2社会より)

 

役割としては、一時避難場所、資材置き場、食料品の優先供給、仮設住宅建設用地などということのようです。

 

山梨日日新聞に載っていた記事にはビニールハウスの中で、防災訓練の炊き出しを行っている写真がありました。

これは、すぐできて、とても画期的な気づきかなと思います!!

 

雨や寒さをある程度しのぐことができるこの仕組みは

農業は備蓄という観点だけでなく、他の可能性もあるのだと思います。

 

これからも、他分野も防災というフィルターで情報を集めていきたいと思います。